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「えびね苑」は、我が家の子供達がお世話になった町田市立薬師中学校の正門の真向かいの小さな丘の中にあります。
敷地の広さは、約4.5ヘクタール。
昔の雑木林の地形をなるべくそのまま活かし、回遊式の道のあちらこちらにえびねを植えたのが始まりで、平成元年に開設されました。
えびねは、この地に自生していたものや、九州に自生していたものを中心にキエビネ、タカネエビネ、ヒゴエビネ、ヒゼンエビネの5種。
それに熊谷草などを、杉林の木漏れ日が差し込む山の斜面に移植したのが、いまでは数も増えて約10万株。
春先には、可憐な花を咲かせています。
早いもので、開園してそろそろ10年を迎えようとしているのですから、町田市民にはすっかりお馴染みかと思うのですが、意外なことに存在さえもご存じない方が大勢いらっしゃいます。
その理由を考えてみますと、「えびね苑」の開花時期が人間様が1年のうちで最も浮き浮きするゴールデン・ウイークとが完全に一致していることと無縁ではない様です。
今年(H9)も、開園期間は4月25日から5月11日まで。
まさにゴールデンウイークを挟んだわずか2週間だけ開園されます。
あとは紫陽花の咲く時期に合わせて無料開放されるだけ。あとは1年中、ひっそりと休園しているのですから、知らない人がいても無理もありません。
しかし、この10年間の間に、“えびね愛好家”の方々にはすっかり有名になった様です。
開催期間中は、関東一円から初老のご夫人方が3、4人と連れだって訪れます。
昔むかし、開設当時には、一晩のうちに全山ごっそりと盗難に遭うという大事件が発生しましたが、好きなものにしかわからない魅力にあふれているのでしょう。



木漏れ日は、写真が難しい.....
熊谷草の群落
(撮影:1997.4.26)
◆ついでに「町田ぼたん園」も訪ねてみて下さい
「えびね苑」の開催期間と時期を同じくして、薬師池公園の先の「町田ぼたん園」(開催期間:4月下旬〜5月上旬)も開催されています。道筋としては、まず、「町田えびね苑」正面入り口から入ってえびねを鑑賞し、薬師池公園を経由して、「町田ぼたん園」に至るコースを推薦します。
「紫陽花(あじさい)の咲く季節には無料公開する」と聞いていましたので、先日の日曜日(1997.6.22)、久々に訪ねてみました。
裏門の入り口付近から、もう見事な紫陽花の大群です。
ご夫婦連れや、ご夫人方が誘いあってお越しになっている様は、エビネが咲いていた時と同じです。
記帳簿を覗くと、地元の方が半分、横浜からお越しになった方が半分といったところ。
『何でお知りになりましたか?』という管理者の質問には、殆どの方が『薬師池公園の菖蒲がお目当てで参りましたが、「えびね苑の紫陽花が咲いていますよ」と聞いてお訪ねしました』たと答えておられました。
えびねの季節に比べれば、管理担当者も、少しばかりは余裕があるようです。
お陰で、じっくりと“紫陽花談義”を聞くことが出来ました。
そもそも“あじさい”という花は、『日本古来のもの』なのだそうです。
そして『世界広しと言えども原産地は伊豆七島の三宅島だけ』。
『それが、中国に渡りました。多分、この地で“紫陽花”の漢字名を貰ったんでしょうね。そしてシルクロードを経由してイギリスに渡った。----イギリスで品種改良されたものが、西洋紫陽花として日本に逆輸入された様です』。

さすがにここで17種類にも及ぶ紫陽花を育てておられる方だけに、お詳しい。
『17種の中で珍しい品種は?』と聞くと、
『黒姫沢、清澄沢、紅萼あたりですか』。
『酸性土、アルカリ性土で花の色が変わる、と言いますが、あれは俗説でしょう?』と聞くと、きっぱりと、『俗説です』。
『現に目の前に咲いてるあの紫陽花は、最初は白い色がピンクに変わり、いまはあのように紫っぽい色に変わっています。この様な紫陽花の色の変化がたまらないと、毎日訪ねて来ては同じ紫陽花を写しておられる“カメラ好き”がいるぐらいですから……』。
【案内】
開催期間:4月26日〜5月14日(平成10年)
開園時間:午前9時30分〜午後3時
☆町田駅(小田急線、JR横浜線)
小田急町田駅バスターミナルから「藤の台」行きのバスに乗り約15分、
終点の「藤の台団地」で降り、広い道路を反対側に渡って、少し坂を
登ったあたりの左手に緩い坂道があります。
ゆっくり登っても1、2分で「えびね園」の正面入り口に至ります。
帰りは、北口出口から出て、薬師池を経由して「町田ぼたん園」にお
回りになることをお奨めします。
☆駐車場
リス園・薬師池公園の駐車場が便利です。
【町田エビネ苑管理事務所】
住所:町田市本町田 3132-1
電話:0427-24-1668
交通案内
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